当協会の里川先生が中小企業経営診断シンポジウムで受賞!

お知らせ

千葉県中小企業診断士協会の会員である里川基先生が令和6年度「中小企業経営診断シンポジウム」において見事受賞されました!

この栄えある受賞を記念し、受賞論文の内容と魅力を多くの方に知っていただくため、論文の概要をご紹介します。

タイトルは、「ブランド構築をビジョンに入れた小規模事業者の経営革新 ~提供価値の把握とデザイン表現の一貫性に着目して~」。

本論文では、音楽教室「アリスミュージック」(以下、「A社」とします)が再構築事業として取り組んだ「リズム教材」のブランド構築をいかにして取り組んだのか、A社と里川先生の約2年間にわたる伴走支援の事例を詳細に紹介しています。

A社は、音楽教育のノウハウを活かした独自のリズム教材を開発、特許を取得するなど、高い製品力を有していました。しかし、ブランド構築に関しては具体的な方法論を持っていませんでした。

中小企業経営診断シンポジウムでの登壇の様子

そこで、里川先生は、A社と共にブランド構築を組み入れた経営支援手法を模索。環境分析からブランドビジョンの策定、価格戦略、ビジュアルアイデンティティ(VI)マニュアルの作成まで、多岐にわたるプロセスを伴走支援しました

特に、A社が提供する「価値」の深掘りには多くの時間を費やし、顧客との対話を通じてインサイトを抽出。その結果、教材そのものだけでなく、「子どものリズム能力の向上」という「コト」を提供していることを明確化しました。

この提供価値の明確化により、価格設定やマーケティング戦略にも大きな影響を与え、A社は十分な利益を確保した価格設定を実現。さらに、VIマニュアルの作成によって、デザイン表現の一貫性を確保し、ブランドイメージの統一を図りました。

本論文では、単なる成功事例の紹介にとどまらず、独自のワークシートを用いた具体的な支援手法や、ブランド構築における中小企業診断士の役割についても言及しており、実践的な内容となっています。

「ブランド構築」という、ともすれば抽象的になりがちなテーマを、具体的かつ実践的に解説した本論文は、ブランド構築に取り組む多くの中小企業や我々中小企業診断士にとっても、大きなヒントとなります。

さらに詳細な内容を知りたい方は、以下のURL(中小企業診断ニュース)から論文を閲覧できます。

https://www.shindannews.jp/books/2025/01/index.html

里川基先生のプロフィール

コンパスデザイン代表。
グラフィックデザイン事務所からキャリアをスタートし、デザイナーとしてデザイン業務や地域支援機関と連携した販促事業の企画などに参画。
「経営支援×デザインで、経営者の想いを見える化する」をミッションとし、経営分析からデザイン制作まで、ワンストップサポートで提供し、経営面から企業のブランドコミュニケーション設計を得意とする。
ブランド・マネージャー認定協会1級資格保持。千葉県中小企業診断士協会所属。

【コンパスデザイン社Webサイト】
https://compath.design/

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